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Mixer2というJava向けのテンプレートエンジン(xhtml専用)を開発、OSSとして公開してしばらく経ちました。そしていつも忘れた頃にこんなことを聞かれます。

「Mixer2の導入実績は?」

しかしこの質問、正直困るところです。そのココロは、昨年秋のJJUG-CCCで私が登壇したのを聴講してくれた @jfluteさんがブログに描いてくださっているとおり。

何かオープンソースのプロダクトを
現場に導入しようとしたとき、

「えっ、実績は?」

という質問が発生することがありますが、
実はこれほど虚しいことはありません。

オープンソースに「実績は?」と聞く虚しさ - jfluteの日記(2016/12)より

世の中には星の数ほどのOSSがあります。そこそこ有名なOSSであっても、ググってでてくるのはその「使い方」の情報ばかりで、「あのサービスではこのOSSが使われている」という情報にたどり着くことは実は稀です。

よくあるのが、OSSを作っている本人がその半径5m圏内のプロジェクトで導入して、それを実績として公開するケースです。下の資料がそれにあたります。

俺のコードがどこでつかわれているのかわからない問題 あるいはマイナーOSSの生存戦略 (Japan Java Users Group Cross Community Conference 2016 Fall)

bizreachのマーケティング用サイト では、View層のほとんどがMixer2でできています。バックエンドシステムとビュー層とでコードベースを分離し、Webデザイナーがhtmlテンプレートを自由にメンテナンスできる体制が実現されています。「bizreach.bizのバックエンド側の開発環境を1ヶ月ぶりに立ち上げましたよ」とは担当エンジニアの実際のセリフです。その一ヶ月の間もビュー層のメンテはWebデザイナー陣によってずっと続けられていたにも関わらず、です。バックエンド側の機能面でのメンテが必要な時だけはエンジニアの出番、フロント側のメンテだけならWebデザイナにお任せ、そんな体制をここ1年続けられてきたのは、Mixer2の効果だと自負しています。